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小遊さん 全日本社会人落語選手権 第28回大阪本選 優勝!

いつも狸連を応援してくださる皆さま。千壱夜舞歌です。

この度、当連メンバーの参遊亭小遊が全日本からの猛者を退け、
令和4年6月26日、優勝カップを上方より江戸へ持ち帰りました!

うおおおおおお!おめでとう小遊さん!
おめでとう、たぬき連!

お?んん?この凄さがいまいちわからない?
そんな方の為に、今大会の説明からいってみよー!

「全日本社会人落語選手権」これは、お江戸版と上方版がございます。
全日本社会人落語連盟主催の「全日本社会人落語選手権」(48回)
↑江戸

上方社会人落語連盟主催の「社会人落語選手権 大阪本線」(28回)
↑上方


回数=年数、いづれも古い大会なんです。

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そして、選手権といいつつ予選会は無く(笑)、どちらかというと寄席。
しかし何故か全国から猛者ばかりが自薦・他薦されるという謎の落語会です。
ちょっとやそっとで、出るって言いづらいのよねえ、この会。
そんな会に、私も出演してきましたので、
(何やこの流れ!いやまあ私は自薦枠やから。え?推したんかい自分を?ええまあ、はい)
ま、主観もこめて書かせていただきます。


実は小遊さんは、この江戸版の落語会で、昨年の令和3年、優勝してるのです!
昨年お江戸版での、優勝時の写真↓

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だから令和4年の上方版の落語会は堂々の「推薦枠(他薦)」での参加です。

しかし推薦枠で行ったにも関わらず「開口一番」。
厳正なる抽選にて出場順を決めたというから、この辺りが小遊さんのくじ運の無い所。
無い所?いや、結果的には、くじ運、あったんですね。

開口一番で大爆笑の渦に。続く人がやり易いったらない。

しかし、一人20分枠で、11人も出るんですよ。11人。4時間近くでしょう?
ぶっちゃけ、最初の3人くらい、審査員の方(3名おります)話や会場の雰囲気を覚えとるんかいな?と思ってました。

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しかし、結果的には、猛者を退け【優勝】!
優勝ですよ、優勝!

しかも会場票にプラスして、審査員長は、年間400席以上、落語を自費で聞きに行き
「上方落語家名鑑」なんか発行されている【やまだりよこ】先生って方らしく。なんたる幸せ!


面白い人、上手い人、ほんま沢山出演されたんです。
けど、開口での盛り上げプラス、作品の完成度、加えて、やはりこの人を選ぼう、この人を優勝させたい。
審査員の背中を押した「何か」をしっかり持ってたのが、小遊さんでした。
総合得点に、プラス、一つ特出した何か。これが「選ばれる人に必要なもの」だと思う。
私はね、多分「何か」は小遊さんの「モノマネの完成度の低さ」やとおもいます(絶対ちゃうわ)。

聞いてみれば、開口一番で優勝したのも、女性で優勝したのも、創作落語で優勝したのも、
また、上方社会人落語連盟主催、いわゆる大阪開催で、関東人が優勝カップを大阪から東京へもってきたのも初なんだそうな。
偉業ですよね。偉業。

その日、私は、トップバッターで出た小遊さんを色んな思いで見ていました。
私も、小遊さんも、落語の最中に悪魔がささやいてくるという恐ろしい現象に悩まされていた時代がありました。
しゃべってる耳元で「ほら、もうすぐトチるよ」「ほらほら、セリフ出てこなくなるよ」
耳元でセリフ調でしゃべってくる人物が確実に一人、居る「ささやき悪魔」の存在。

自分、登場人物2人、それに、悪魔という4人でメインのしゃべる人を取り合うような高座。
集中力が持たない。
悪魔が出てこなくなる方法はないものか、一緒に悩んでいた二人でした。

今日の小遊さんに、悪魔がささやいていないのが見てわかりました。
多少の緊張も、自分のセリフで閉じ込めコンプリートしていく様。
成長の確信。

お、お前は何者や?まー、そう、突っ込まないでくださいよ。
なぜか小遊さんは私より年上なのに年下に思える時があるのです。可愛らしいところ。

ちりとてちんの優勝、落語協会台本大会優勝、全日本社会人落語選手権優勝。
沢山の優勝シーン、その場に私は居ませんでした。
常に道の先を走る姐御。
しかし、優勝しても、それがすんなり祝われない日があったことも聞きました。
沢山賞をもらっても、浮かれポンチで今日まで来た訳じゃない。

狸連が出来て当初、私が「それやったら私も狸連やめるわ」と言ったら、誰よりも寂しがって
「そんな事、簡単に言わないで!」と叱ってくれた人。
そんな小遊さんの優勝シーンに、今回やっと立ち会えました。

「おめでとう!小遊さん!」
かけつけて、抱きしめようと手のひらを広げる私。

が、やっぱ変よね、と、パーをグーにして
「おめでとうございます。小遊さん!私達、あの時辞めず、落語続けていてホント良かったですね」
↑これはホンマに言い合った。

優勝、おめでとうございます!!

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たぬき連

Author:たぬき連
社会人落語グループ「たぬき連」です。定期公演「吠える狸の落語会」を自由が丘地区で開催してます。