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第24回吠える狸の落語会「がんばれ!東京五輪」

2020五輪たぬきチラシ(鷹番)

こんにちは。
2020年3月7日(土)「吠える狸の落語会」のお知らせです。

冒頭の文章は、太宰治『富嶽百景』の一部です。


「お客さん。甲府へ行ったら、わるくなったわね。」
 朝、私が机に頬杖つき、目をつぶって、さまざまのことを考えていたら、私の背後で、床の間ふきながら、十五の娘さんは、しんからいまいましそうに、多少、とげとげしい口調で、そう言った。私は、振りむきもせず、
「そうかね。わるくなったかね。」
 娘さんは、拭き掃除の手を休めず、
「ああ、わるくなった。この二、三日、ちっとも勉強すすまないじゃないの。あたしは毎朝、お客さんの書き散らした原稿用紙、番号順にそろえるのが、とっても、たのしい。たくさんお書きになって居れば、うれしい。ゆうべもあたし、二階へそっと様子を見に来たの、知ってる? お客さん、ふとん頭からかぶって、寝てたじゃないか。」
 私は、ありがたい事だと思った。大袈裟な言いかたをすれば、これは人間の生き抜く努力に対しての、純粋な声援である。なんの報酬も考えていない。私は、娘さんを、美しいと思った。               太宰治『富嶽百景』

                             


作家の「私」と茶店(宿泊先)の娘さんの会話。「私」の事情など全く知らない娘さん。良い作品が書き上がることを望んでいるわけでもない。ただ、毎日机に向かって原稿を書いている「私」の姿を見て声援を送っている。それで報酬を得られることもない娘さんの「人間の生き抜く努力に対しての、純粋な声援」だ。

今年は東京五輪。私たちは数多くの選手に声援を送るだろう。結果を期待してか、感動を得るためか、いや、それは不純だ。ただただ、選手の精一杯の姿に、生き抜く努力をしている選手に純粋な声援を送ろう。ついでと言っては何だが、高座に上がって落語をする人間にも声援を頂きたい。大きな声など必要なく、拍手と笑い声を頂戴できれば嬉しい。

今回は「がんばれ!東京五輪」という企画です。東京が五輪一色に染まる今年、たぬき連も爽やかな汗を流します。豪華ゲストあり、リレー落語ありでお届けする賑やかな平和の祭典です。ご多忙の折とは存じますが、ぜひご来場頂きますようご案内申し上げます。皆様のお越しを心よりお待ち致しております。        

『吠える狸の落語会』メンバー一同


第24回吠える狸の落語会 「がんばれ!東京五輪」
●日時:2020年3月7日(土) 13:30開場 14:00開演 
●整理券の配布はありません。開場時間からご入場いただけます。
●場所:鷹番住区センター 目黒区鷹番三丁目17-20 東急東横線「学芸大学」駅から徒歩5分
●出演(順不同):ゲスト(俗曲)千弦家こまり、ゲスト(漫才)広辞苑、かたばみ亭安芸、二松亭風林火山、参遊亭小遊、関大亭豆蔵、狐々亭さえの助、二松亭ちゃん平。
●プロデューサー  参遊亭小遊
●木戸銭:無料
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