8/4「吠える浪花の落語会」演者紹介⑧萬福さん
- 2019/07/26
- 11:30
(ナレーション)
皆様こんにちは。人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし、人生という険しい道で人はなぜ落語と出会い魅せられていくのか、をテーマに連続でお届けした【人間交差点】シリーズもいよいよ終盤に差し掛かり寂しさが募る思いです。
(戯れ言はここまで)
吠える浪花の落語会にご出演の関西メンバーをお一人ずつご紹介させていただきましたシリーズもいよいよトリ、今回わたくし、二松亭風林火山から僭越ながらご紹介させていただきますのは、大阪府箕面市にお住まいの、箕面亭萬福さん(みのおてい まんぷく 仮名=高座名)さんです!

今回の吠える浪花の落語会には、既にご紹介の通り、大阪のなでしこ連合からたくさんの女性が出演してくださいますが、その中に数少ない男性陣(だんし~ずの会)のメンバーとして参加いただく萬福さんは、多羅尾伴内チックにご紹介すると、ある時はお笑いとプロレスが大好きなサラリーマン、そしてある時はウクレレやギター、太鼓に三味線をこなすアーティスト、そしてある時はゴルフと料理を愛するイケてる旦那さん、そしてその実態は、こちらですでにご紹介されていらっしゃいますなでしこ連合の満腹亭いち福さんのご主人なのでした!

昨年わたし共たぬき連を大阪にお招きいただいた時初めてお目にかかった萬福さん、一度だけのお目文字でご紹介をさせていただく僭越さをお許しくださいますれば、なでしこの会は全員女性ですがそのなでしこ会を男子の力で支えている「だんし~ず」という会があり、申し上げました通り萬福さんはだんし~ずの会員でいらっしゃいます。
だんし~ずの会とは、その名の通り男性のみの会で、なでしこ連合に対しましては、女子校に対する男子校のような?光あるところに影があるような?(サスケか)どういう立ち位置でらっしゃるのか伺うと、萬福さんいわく「だんし~ずはなでしこの下部組織」とご謙遜されていらっしゃいました。

人が落語と出会うのは現代社会では比較的たやすく、いわゆる落語ブームという現象がそのファンの数を想像させてくれますが、人がそこから落語を聴くだけでなく、自分でも落語をやる!という大望地点にジャンプするにはかなり大きな淵の深い谷間をジャンプしなければならない、ということをわたしは肌で感じてしまい、自分のことは棚にあげまして、それは少年が野球を始める、とか広瀬すずが百人一首をやる、とかとは次元が違う、昼と夜くらい違う、どこか魔界の扉を開くかの如く、熱い渦がブラックホールを覗き混むように万華鏡さながらこちら側に反射してくるような、同窓会で「最近どうしてる?」「運動不足で野球始めたんよ」「そうなんだー」では説明の効かない、「最近どう?」「なんか人に伝えたくて落語始めてね」「え?(コーヒーカップを落とす)」くらい、一定の驚愕と凄みをもってその人に耳に届くはずなんです!
わたしは、萬福さんという青雲の夢は建築士であって一級建築士の資格もお持ちで現在も建築のお仕事に就かれるという幸福にも夢を叶えられた心身ご健康な男子が、やがて落語に魅せらていかれる過程に興味が湧いてやみませんでした。
高座にあがるまでに、何か決定的な、ひとつの出来事が、きっかけの様なものがあるに違いない!
お伺いいたしますと、まずやはり基本的にお笑い、落語が好きでいらっしゃること、萬福さんは関東に2年程単身赴任されていた時にほぼ毎週寄席や落語会に通ってらっしゃり独演会にも足を運んでおられる熱心な聞き巧者でいらっしゃり、好きな噺家さんは白鳥、談笑、粋歌、吉笑、きく麿とのこと、そうして順調に観客としてのキャリアを積まれながら転勤で大阪府池田市に越してこられた際に会社の後輩さんが通ってらした落語教室の発表会をたまたま観に行かれ、インスピレーションを得られたのか、主婦としてお家にいらっしゃるも止まると死ぬタイプの奥様に、習い事として落語を薦められたとのことです!
「ふだんの生活の面白さを落語に活かしてほしい」そんな理想の旦那様なので始めは奥様の荷物を運んだりなでしこ連合の裏方をしたり協力を惜しまず、三味線、太鼓などを手に取るうちにご自身も落語を演じるようになられたそうです!
その時歴史が動いた瞬間です。
ご夫妻で落語を演じることを趣味とされている社会人落語家さんは少なくないとは思いますがひとつ屋根の下での幸せやまたご苦労もおありかと思いますが、萬福さんは、奥様に「わたしの前で落語をやってみて」と言われて演じますと、ダメ出しが多く精神衛生上よくないとおっしゃり、また、奥様に稽古をつけると逆ギレされて(笑)やはり他の社会人落語家ご夫妻同様?稽古をつけあうことはほとんど無いようですね。そうなんだぁ~←平和ボケした独身55歳
そんな萬福さんが今落語以外に力を注がれているのはお料理!
休日は朝昼晩ご自身でお作りになりお弁当まで作られているそうです!単身赴任をきっかけに始められて現在500食を超え、全部写真に納めていらっしゃるそうです!自家版クックパッド!
こうしたちょっとしたきっかけを元に飽くなき継続性と探求心でスゴいことを成すそういうご性質の方が落語を始められたということはこの先どうなられるかは推して知るべし、畏敬の念を抱きますし、その興奮の未来を想像すると楽しくなります!
萬福さんの高座デビューは昨年4月、奥様からは「ゆっくりはっきりしゃべれ」とアドバイスいただいたそうで、それでもあっという間に終わった印象だそうです!

「落語をやる人はいい人で親切な方が多いけど、少し変わっているかも(笑)」と鋭い指摘をなさる萬福さんの吠える浪花の落語会、東京デビューのお高座の目標は「とにかく最後までやりきる!」とさわやかなご謙遜さはアスリートの様!
結論として 萬福さんを落語の世界に誘ったその決定的なきっかけは、奥様のいち福さんに落語を勧めたから、と言えそうで、それはつまり【いち福さんが止まると死ぬタイプだったから】ということにつきると思いました。
吠える浪花の落語会は8月4日です。万障お繰り合わせの上ぜひお運びくださいませ!
皆様こんにちは。人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし、人生という険しい道で人はなぜ落語と出会い魅せられていくのか、をテーマに連続でお届けした【人間交差点】シリーズもいよいよ終盤に差し掛かり寂しさが募る思いです。
(戯れ言はここまで)
吠える浪花の落語会にご出演の関西メンバーをお一人ずつご紹介させていただきましたシリーズもいよいよトリ、今回わたくし、二松亭風林火山から僭越ながらご紹介させていただきますのは、大阪府箕面市にお住まいの、箕面亭萬福さん(みのおてい まんぷく 仮名=高座名)さんです!

今回の吠える浪花の落語会には、既にご紹介の通り、大阪のなでしこ連合からたくさんの女性が出演してくださいますが、その中に数少ない男性陣(だんし~ずの会)のメンバーとして参加いただく萬福さんは、多羅尾伴内チックにご紹介すると、ある時はお笑いとプロレスが大好きなサラリーマン、そしてある時はウクレレやギター、太鼓に三味線をこなすアーティスト、そしてある時はゴルフと料理を愛するイケてる旦那さん、そしてその実態は、こちらですでにご紹介されていらっしゃいますなでしこ連合の満腹亭いち福さんのご主人なのでした!

昨年わたし共たぬき連を大阪にお招きいただいた時初めてお目にかかった萬福さん、一度だけのお目文字でご紹介をさせていただく僭越さをお許しくださいますれば、なでしこの会は全員女性ですがそのなでしこ会を男子の力で支えている「だんし~ず」という会があり、申し上げました通り萬福さんはだんし~ずの会員でいらっしゃいます。
だんし~ずの会とは、その名の通り男性のみの会で、なでしこ連合に対しましては、女子校に対する男子校のような?光あるところに影があるような?(サスケか)どういう立ち位置でらっしゃるのか伺うと、萬福さんいわく「だんし~ずはなでしこの下部組織」とご謙遜されていらっしゃいました。

人が落語と出会うのは現代社会では比較的たやすく、いわゆる落語ブームという現象がそのファンの数を想像させてくれますが、人がそこから落語を聴くだけでなく、自分でも落語をやる!という大望地点にジャンプするにはかなり大きな淵の深い谷間をジャンプしなければならない、ということをわたしは肌で感じてしまい、自分のことは棚にあげまして、それは少年が野球を始める、とか広瀬すずが百人一首をやる、とかとは次元が違う、昼と夜くらい違う、どこか魔界の扉を開くかの如く、熱い渦がブラックホールを覗き混むように万華鏡さながらこちら側に反射してくるような、同窓会で「最近どうしてる?」「運動不足で野球始めたんよ」「そうなんだー」では説明の効かない、「最近どう?」「なんか人に伝えたくて落語始めてね」「え?(コーヒーカップを落とす)」くらい、一定の驚愕と凄みをもってその人に耳に届くはずなんです!
わたしは、萬福さんという青雲の夢は建築士であって一級建築士の資格もお持ちで現在も建築のお仕事に就かれるという幸福にも夢を叶えられた心身ご健康な男子が、やがて落語に魅せらていかれる過程に興味が湧いてやみませんでした。
高座にあがるまでに、何か決定的な、ひとつの出来事が、きっかけの様なものがあるに違いない!
お伺いいたしますと、まずやはり基本的にお笑い、落語が好きでいらっしゃること、萬福さんは関東に2年程単身赴任されていた時にほぼ毎週寄席や落語会に通ってらっしゃり独演会にも足を運んでおられる熱心な聞き巧者でいらっしゃり、好きな噺家さんは白鳥、談笑、粋歌、吉笑、きく麿とのこと、そうして順調に観客としてのキャリアを積まれながら転勤で大阪府池田市に越してこられた際に会社の後輩さんが通ってらした落語教室の発表会をたまたま観に行かれ、インスピレーションを得られたのか、主婦としてお家にいらっしゃるも止まると死ぬタイプの奥様に、習い事として落語を薦められたとのことです!
「ふだんの生活の面白さを落語に活かしてほしい」そんな理想の旦那様なので始めは奥様の荷物を運んだりなでしこ連合の裏方をしたり協力を惜しまず、三味線、太鼓などを手に取るうちにご自身も落語を演じるようになられたそうです!
その時歴史が動いた瞬間です。
ご夫妻で落語を演じることを趣味とされている社会人落語家さんは少なくないとは思いますがひとつ屋根の下での幸せやまたご苦労もおありかと思いますが、萬福さんは、奥様に「わたしの前で落語をやってみて」と言われて演じますと、ダメ出しが多く精神衛生上よくないとおっしゃり、また、奥様に稽古をつけると逆ギレされて(笑)やはり他の社会人落語家ご夫妻同様?稽古をつけあうことはほとんど無いようですね。そうなんだぁ~←平和ボケした独身55歳
そんな萬福さんが今落語以外に力を注がれているのはお料理!
休日は朝昼晩ご自身でお作りになりお弁当まで作られているそうです!単身赴任をきっかけに始められて現在500食を超え、全部写真に納めていらっしゃるそうです!自家版クックパッド!
こうしたちょっとしたきっかけを元に飽くなき継続性と探求心でスゴいことを成すそういうご性質の方が落語を始められたということはこの先どうなられるかは推して知るべし、畏敬の念を抱きますし、その興奮の未来を想像すると楽しくなります!
萬福さんの高座デビューは昨年4月、奥様からは「ゆっくりはっきりしゃべれ」とアドバイスいただいたそうで、それでもあっという間に終わった印象だそうです!

「落語をやる人はいい人で親切な方が多いけど、少し変わっているかも(笑)」と鋭い指摘をなさる萬福さんの吠える浪花の落語会、東京デビューのお高座の目標は「とにかく最後までやりきる!」とさわやかなご謙遜さはアスリートの様!
結論として 萬福さんを落語の世界に誘ったその決定的なきっかけは、奥様のいち福さんに落語を勧めたから、と言えそうで、それはつまり【いち福さんが止まると死ぬタイプだったから】ということにつきると思いました。
吠える浪花の落語会は8月4日です。万障お繰り合わせの上ぜひお運びくださいませ!
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